顔のたるみについて

顔のたるみについて

植物が、地上に芽を出して、活発に成長し、やがて秋に枯れて、土に帰る。このサイクルを、人間も歩んでいく。この世に生を受け、成長期の頂点に達するまでは、肉体は、活発に成長し、気持ちも頂上を目指して明るい。30代を過ぎる頃から、除々に体の衰えに気づき始める。何とかして、年を逆行して生きたいと願う。女性は特に肌の衰えに執着する。
ある日、鏡に映る自分の顔を見て、目じりのシワに気づく。好きなだけ食べても、太らなかった体も、脂肪が付いて、洋服が窮屈になる。その現象は、年々大きくなり、衰えを止める手段に慌てふためく。柔らかな弾力のある、ピンクの幼子の肌。小学、高校生の、ピチピチした肌、美しく化粧したOLのシミひとつない白い肌、どれもこれも失ってしまったもの。でも、取り戻したいと切なる思いで、情報にアンテナを張り巡らす。食生活の改善、効果のある美容品、健康管理など、試してみる。一方、他人を観察する。比較して、羨ましく思ったり、その反対であったり。テーマをいただき、周りにいる人達の生活を「顔のたるみ」に視点を置いて、書いてみました。意欲がある年代が過ぎて、やがて訪れる人間の秋に、答えが出て、おおらかな表情で生活して行けるのだと思う。